修復について

輪島塗の修復について

輪島塗の修理は、
わじま龍作にお任せください。

修理の仕方

無地物の修理

上塗に使いキズや変色がみられる場合
  • 上塗の食いつきをよくするため表面を研磨したあと上塗する。
塗膜に凹みや欠けがある場合
  • 錆漆で凹みや欠けを埋め、表面より少し高く盛りあげる。
  • 表面と同じ高さまで研ぎおとし、修理部分を中塗漆で塗る。
  • 研磨したあと上塗する。
表面の亀裂が上塗層までの場合
  • 上塗層の、浮いている部分を取り除く。
  • 錆漆で凹みを埋め、表面より少し高く盛りあげる。
  • 表面と同じ高さまで研ぎおとし、修理部分を中塗漆で塗る。
  • 研磨したあと上塗する。
表面の亀裂が下地層までの場合
  • 下地まで塗師小刀で掘り、下地材で下地層まで埋める。
  • 錆漆で凹みを埋め、表面より少し高く盛りあげる。
  • 表面と同じ高さまで研ぎおとし、修理部分を中塗漆で塗る。
  • 研磨したあと上塗する。
表面の亀裂が木地に及んでいる場合
  • 木地層まで掘り込み、刻苧(こくそ)漆で埋める。
  • 場合によって布着せする。
  • 下地材で下地層まで埋める。
  • 錆漆で凹みを埋め、表面より少し高く盛りあげる。
  • 表面と同じ高さまで研ぎおとし、修理部分を中塗漆で塗る。
  • 研磨したあと上塗する。
大きく欠けたり、 亀裂が大きく開いている場合
  • かけらが残っていない場合、欠けた部分の木片をつくる。
  • かけら、木片を刻苧漆で接着し、木地の形を形成する。
  • 修理部分に布着せをする。
  • 錆漆で凹みや欠けを埋め、表面より少し高く盛りあげる。
  • 表面と同じ高さまで研ぎおとし、修理部分を中塗漆で塗る。
  • 全体を研磨したあと上塗する。
器体に狂いを生じた場合
(例・四つ脚のお膳の足の高さがあわない)
  • 高い箇所を削り、低い箇所を刻苧(こくそ)漆や錆漆で高くし、下地、中塗り、上塗りの工程をふむ。

加飾物の修理

蒔絵のイタミを応急処置する場合
  • キズを埋めたあと部分的に上塗りをし、加飾を加えて呂色で仕上げて目立たなくする。
蒔絵のイタミを本格修理する場合
  • 研ぎ落としてあらたに蒔絵を施す。
沈金のイタミを本格修理する場合
  • 錆漆で埋めて無地仕上げとし、その上に加飾を施す。
加飾面の艶がなくなった場合
  • 呂色仕上げを重ねて施す。